経営改善計画策定について
経営改善計画を作れといわれますと資金繰り表を作成することになります。
しかし、資金繰りには3つの収支があります。①経常収支、②設備収支、③財務収支―です。
経常収支・・・プラス
設備収支・・・プラスもしくはプラマイゼロ
財務収支・・・マイナス
資金繰り表を作成して、経常収支は絶対にプラスでなければなりません。
経常収支というのはその企業が事業を営んだ結果の収支であり、損益計算書でいう計上利益に相当するものです。
はっきり申し上げますと経常収支がマイナスというのは、事業を続ければ続けるほどお金が減っていくということを意味するのです。
起業したばかりの士業のような私でも、「働いても現金が減ることがあるんだ!」というのはショッキングな出来事でしたが、ショッキングでは済みません。
まず、融資はおろかリスケも無理だというように考えてください。というのも事業を続けると現金が減るわけですから、銀行から資金繰りを回せないと判断されてしまうのです。
銀行としては、経常収支はプラス、財務収支はゼロ、ということで合計収支プラスという状況を求めているのです。設備収支というのは備品を売った利益という一過性のものです。
ですから金融機関からすればどうでも良いことなのです。
資金繰りが改善されるということは「経常収支」がプラスということのみ達成されるというべきと考えられます。