貸借対照表の原則(1)

貸借対照表には、右側には、「自分のお金か、他人のお金か」が分かる項目があります。

自分のお金は「純資産」、他人のお金は「負債」と呼ぶことになっています。当たり前ですが、「純資産」が多い事業の方が、健全であると評価を受けることになります。

 

左側をみると、流動資産と固定資産があります。負債も流動負債と固定負債があります。

最後に純資産であるが、左側の総資産から負債を引いた純粋な資産であるので純資産ということになりますが、この中にはキャッシュではない固定資産も含まれているわけです。

 

純資産でチェックをしなければならないのは、利益剰余金です。利益剰余金は企業が稼ぎ出した毎年の純資産が貯められるわけです。内部留保のことは、利益剰余金のことを指すといっても良いと思います。いわゆる「ダム式経営」を実践している企業は利益剰余金を潤沢に保有することが通常である。実は、「ダム式経営」を実践している会社は利益剰余金が多く、資本金はそれほど増やしていないものという実態があります。

 

ですから、企業分析という観点からいえば、利益剰余金の額がどれくらあるのかを確認します。これらは資金繰りに対する余裕にもつながってくるというべきです。毎年赤字の企業は利益剰余金がマイナスになっていることもあります。

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