不動産の査定
弁護士になると不動産の査定をとることがよくあります。
でも、この査定というのは、「机上査定」「実査定」の2つがあるというのはご存知でしょうか。
机上査定というのは、フロントエイド商品ともいえるものですから、実査定につなげることに加えて、机上査定のデータを収集することに目的があるようです。
正直、遺産分割をしていると「机上査定」の査定書をよくみますが、基本的には、所在地、面積、築年数、売却理由の4点で出している、というくらいのものです。
こうしておおよその価格帯を算入することになります。あくまでも目安ということになります。机上査定というのは、「おおよその算定」しか出ないということになります。
これに対して実査定というのは、媒介契約を取得するためのアプローチが入っています。実査定ですと内覧・調査も行います。そこで、価格や購入決定要素、トラブルがないかなどを考慮して、実査定価格を確定させるということになります。
時価と実際に売れる価格には差があります。つまり上ぶれが20パーセント、下ぶれが30パーセントある、ということです。ところで、下ぶれ70パーセントのラインになると転売業者が「仕入れ」のために買ってくれるというレベルになります。
したがって、確実に売れるというためには、時価の70パーセントに抑えておけば間違いなく売れるということになります。