債権回収のコツ②
債権回収は、時間が経過すればそれに比例して回収率が低下していってしまいます。
しかし、時間が経過すれば、資産処分を始めたり、金融機関へのリスケを行い始めたりして、何よりも支払う「意欲」、つまり踏み倒せばいいじゃん、という感情が出てきます。
そこで、債務者を取り巻く情報と債務者の信用情報の収集には全力を挙げましょう。
債権回収は倒産一歩手前の危機的状況こそ勝負の分かれ道となります。
この場合は支払を待つという選択肢はありません。他の債権者に先を越されてしまうだけになってしまいます。
とにもかくにも怪しい噂を聞いたら、債務者に会いに行くことです。顧問弁護士として同行したこともありますが、債務者の言い分を聞きながら債権回収の方策を考えることになります。
債権者、しかも顧問弁護士も連れてきているということになると、債権者の心理としては拒否しづらくなります。
そして、この場合でも倒産の危機があるかを見極めながら、信用情報を得るように努めることが大事であるといえます。