少数精鋭チームのメンバー
異業種交流会で、リーダータイプが多く集まれば、必ずしも物事が前に進むというわけではない、ということに気づかされます。
ある著書によると、まずは勇者が必要であるといいます。ビジョンをもっているリーダーということになります。非論理的な勘による決断を好むし、リスクテーキングもいとわないということがあります。勇者同士が集まってしまうと、お互いにケンカを始めたり無謀な突撃を繰り返してしまいます。
勇者をサポートするのはどういう人でしょう。勇者にはメンターが必要です。勇者が迷っているときに進むべき道を示したり、正しい方向性を示したりします。投資家や社外取締役、アドバイザーがこの地位のポジションにあるといえます。
次に実務担当者といえましょうか。頭の回転が速く客観的な物事の分析が出来て冷静な分析を好む人達です。このタイプは、勇者のビジョンを現実化するためにクールな計算をします。そして、プロジェクトに現実感を与えスケジュールに落とし込むのが仕事です。「ロマンとソロバン」のうちソロバンを引き受ける番頭役といえます。
もっとも、番頭役ばかりでは、過去の延長線上の結論しか得られないことが多いので、コモディティの進んだ結論しか得られないということが多い。やはり勇者を中心に据える必要がありそうです。
次に、優秀な営業責任者があります。分かりやすくいうと勇者に惚れて一緒に燃えている営業マンといったところでしょうか。抽選心が高く、チームの持つビジョンの実現に向けて,熱意を提供する役回りといえるかもしれません。また、優秀な営業責任者は、組織の秩序を率先して作りあげる勇者の懐刀的存在といえます。
懐刀がいる組織は、数々の危機を乗り越えることが多いといえます。もっとも,この対応は、合理性よりも、楽しいこと、チームの和を十氏するので、組織の目的を忘れてお祭り騒ぎをしてしまうといえます。
横車を押す人が最後です。この存在はチームにはマストではありません。しかし、全く違う価値観、生き方をする集団を結びつける役割を果たすことになりますので、チームに新たな気付きを与えることになります。もっとも、横車を押すわけですからトラブルの元になることもありますが、そこから受ける刺激や協力者とのつながりを確保することができるわけです。
まとめると、勇者タイプ、経理タイプ、懐刀タイプ、一匹オオカミタイプに分かれるのでしょうか。
いずれにしても、目的があるのが良いチームです。したがって、必要に応じてメンバーは入れ替わりますし、目的を達成すれば解散するときが宿命といえると思われます。