ピエロになった舛添知事と愉快な弁護士たち。
舛添知事が政治資金の私的流用疑惑を指摘され、辞任に追い込まれた。
本人は議会運営委員会で、リオデジャネイロの五輪には行かせてくれと涙ながらに訴えたという。
この人は、いったいどういうフィロソフィーで政治家をしていたのだろうか。
舛添氏は、そもそも、今回、対応を誤らなければ辞任にまでは追い込まれなかったが、ヤメ検の佐々木善三弁護士。
この方、東京電力で、社長の刑事責任を追及されることを防止するためにも登場した愉快な弁護士さんなのだ。
東京電力の際は、民主党に対するアゲインストが強く、依頼者の代理人を称して「第三者委員会」といっても通ったかもしれないが、今回はこれがあだ花になってしまった。
政治資金規正法に違反しますか、と聴いたら誰でも「違反しない」と回答するに決まっている。法律には使途の制限がないからで、行政法規に違反したという責任はとれるかもしれないが、客観的に法律に違反するかどうかは裁判所も認定してくれるわけではないので、あまり都民目線からみると重要ではない。
むしろ、大切なのは、信認関係を維持できるだけの信頼関係が保たれているかであると思う。第三者委員会と称した弁護士は、違法と信認関係を誤解し、結果的に舛添知事を辞任に追い込んでしまった、オウンゴールだったのかな、という印象が保たれません。違法か否かというのは、抜き差しならぬ関係になったときのジャッジメントの話しで、都民と抜き差しならぬ関係になった時点で知事と都民との信認関係は終わってしまいましたね。
しかし、ある意味、不相当ではあるが違法ではない、というのは、こどももまねしそうなダメな大人の典型的な言い分のようですね。中途半端に政(まつりごと)に足を突っ込むと、ピエロになってしまいますね。
僕も甥っ子のハルくんから、「不相当だけど違法じゃない」とかいわれたらどうしようと思ってしまいます(笑)