フェルメールの2枚の絵

租税訴訟学会の帰りに、フェルメールの絵が2つ、東京上野の都立美術館と国立西洋美術館に来ているということで見学してきました。

 

「真珠の耳飾りの女」が展示してある都立美術館は、閉館間際というのに長い列ができていて入場できたのは30分後でした。

 

他方、国立西洋美術館の方は、比較的空いていて、「真珠の首飾りの女」はスムースにみれることができました。

 

オランダというのは、スペインからの影響力を脱した後、東インド会社を持ち商業が活発化した商業の街でした。

 

そして、プロテスタントが多いということもあり、絵画は人物画、風景画、風俗画の方につながっていきます。

 

フェルメールの絵も風俗画と位置付けることもできるでしょうか。

 

オランダの風俗画をみると、「ヤン・ステーン」という皮肉屋さんの画家の絵をたいてい展示しています。

 

今回も、左に貧しい人たちが、右の裕福な恰好をしている人物に詐欺にあっている様子など、いつの時代にも、

そのような人物というものはいるものだ、という教訓を述べているように感じます。

 

こういう中で、「真珠の首飾りの女」は、純粋さを持ち光の描き方という技術的なものではなく、みるものに純粋であることを説いているような気がします。

 

個人的には、フェルメールの中でも、この絵がもっとも落ち着きを与えてくれる好きな絵ですね。

 

フェルメールの絵はなかなか日本では、企画展以外見る機会がありません。

 

9月半ばまでだと思いますが、東京に行かれた際は、お立ち寄りになることをおすすめします。

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